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社員紹介

ニュース
09.

高嶋 貴之 TAKAYUKI TAKASHIMA

ニュース情報本部
クロスメディアセンター 文化情報部
チーフディレクター
  • 2009年入社
  • TBS『THE TIME,』チーフディレクター
  • TBS『Nスタ』元・チーフディレクター
ニュース
09.

高嶋 貴之 TAKAYUKI TAKASHIMA

ニュース情報本部
クロスメディアセンター 文化情報部
チーフディレクター
  • 2009年入社
  • TBS『THE TIME,』チーフディレクター
  • TBS『Nスタ』元・チーフディレクター

いきなり飛び込んでしまった、テレビ業界。

小さいころからテレビが好きで、友達とよく「昨日のアレがさぁ」なんて盛り上がっていました。テレビはいつも、話題の中心。自分を夢中にさせる、スーパースターのような存在でした。なんとなく「テレビ番組をつくる仕事っていいな」と思うようになったんです。そこまで真剣には考えていなかったんですが、大学を中退することになってしまって。そういえば「テレビの仕事したかったよな」と思い出して、放送関係の専門学校に入りました。

あるとき専門学校の先生から「現場がどういうところか見てきたら」と制作会社を紹介されたんです。いざ行ってみたら即採用。「明日から頼むね」みたいな。さすがに戸惑いました(笑)。思わぬ形で学生&サブディレクターの両立生活が始まりました。その流れで社員になって、4年間お世話になりました。2009年に今の会社に移ったんです。

最初の番組はTBS朝の情報番組『みのもんたの朝ズバッ!』。3か月ほどサブディレクターをしました。ほとんどが雑用の仕事。それでも学生の自分は、現場のスピード感についてくのに精一杯。次々と用事を頼まれるので、漏れがないよう逐一メモを取って、走り回って。生放送の情報番組はどんな作業が必要で、現場でどう動いたらいいかを、体で覚えていきました。その後TBS『報道特集』でサブディレクター、チーフサブディレクターを経験し、BS日テレのドキュメンタリー番組『キズナのチカラ』でディレクターデビュー。2009年の転職を機にTBSの夕方の報道情報番組『イブニングワイド』(『Nスタ』の前身番組)にディレクターとして参加し、2016年からチーフディレクターをしています。

夕方の報道情報番組『Nスタ』、チーフディレクターの仕事

『Nスタ』には番組で流すVTRを制作する部隊と、スタジオでの展開を考える部隊があります。自分はVTR制作のチーフディレクター。3時間の放送で扱うニュースのラインアップは編集長(チーフプロデューサー)が考え、当日の朝、8人いるチーフディレクターに担当が割り当てられます。担当ニュースが決まったら、誰に何を取材するか、どこでどんな画を撮るかを考え、チームを編成。夕方の生放送に向けてVTRづくりを始めます。

朝の情報番組では「曜日班」と呼ばれる各曜日担当のチームがあるんですが、夕方の報道情報番組では毎日チーム編成が違うんです。今はチーフディレクターの自分と4人くらいのディレクターでチームを組むケースが多いですね。現場に行くディレクターたちに指示を出し、取材してきた映像を集約。ナレーション原稿を書き、編集と音入れをして、1本のVTRに仕上げていくのが自分の仕事です。

ニュースだからこそ「何をどう見せるか」にこだわりたい。

ニュースは「いついつこういうことがありました」という現実の出来事がベースにあります。大きな話題は各局同時に扱うわけで、見せ方が命。どう見せたら面白いか、興味を持ってもらえるか。視点の置き方、切り口、表現手法……見せ方を考える作業は、ゼロからイチをつくる作業。大変ですが、やりがいもあります。

現場を取材してニュースを伝えるという点では、ディレクターも記者も同じ。両者の違いは、見せ方、伝え方にあると思っていて。記者は、事実を正確にいち早く伝えていく仕事。伝えられる事実、情報が多いほどいい。ディレクターは、本質的な部分を残し、その他を削ぎ落としていく仕事だと思うんです。

自分が面白いと思うニュース番組のVTRは、分かりやすくてシンプルなVTR。削ぎ落としてはいけない部分を削ぎ落とすと、間違ったニュースになってしまうので、ギリギリのラインを狙いながら、分かりやすくてシンプルで興味を持ってもらえるVTRづくりを心がけています。

大切にしているのは「責任をとる」ということ。

ディレクターの仕事の善し悪しは、出来上がったVTRで判断されます。チーフディレクターとして大切にしているのは、責任をとるということ。VTRの出来が良くなければ、現場取材をしたディレクターではなく、そういう取材を指示した自分に責任があるわけですから。仲間を裏切らないというか、そこは意識しています。

また、現場取材のディレクターが、ギリギリまで諦めずに撮ってきた映像、粘って撮ってきたインタビューなどがあれば、編集長にかけあってラインアップの順番やスタジオの展開を変えてもらうなどして、放送で使えるように動きます。生放送での調整は大変ですが、現場でギリギリまで粘ったモノの中に、視聴者に一番伝わることがあるはずなので。それは他局との差であり、取材現場の思いに応えることでもあり、視聴者に対する責任でもあると思います。

一生懸命取材したものが放送に出ると、現場担当スタッフも活気づくんです。楽しい現場、活気ある現場の取材映像は躍動感があるというか、出来上がりのVTRもパワーを感じるものになりますから。自分も若いころ先輩にやってもらって嬉しかったですし、チーフディレクターという部下を率いる立場になった今、自分がやってもらって嬉しかったことは後輩たちにどんどんやってあげながら番組を盛り上げていきたいと思っています。

MESSAGE

ネットの台頭で「テレビが見られなくなっている」と言われていますが、未だに影響力は大きく、時代をリードしているメディアです。これからのテレビ業界に必要なのは、若い人たちの感覚。テレビ業界に合わせるのではなく、若い人の感覚でテレビ業界を変えていってほしい。そうすることで時代にあった面白い番組が生まれると思っています。皆さんが今のテレビに足りないものを作り出し、テレビに新たな風を
吹き込んでください。
見た人を楽しませる
この仕事ほど、素晴らしい
仕事はないと思っています。

MESSAGE

WORKS

THE TIME,
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TBS『張り込みスクープ24時 激撮!ワルの㊙事件簿』。『Nスタ』の特命特集班「マルトク」で企画した特番。マツタケ泥棒や盗撮魔、歌舞伎町のぼったくりバーなどを追及取材した。

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TBS『Nスタスペシャル震災7年~生死を分ける72時間 巨大地震にあなたは?』。生存率が著しく低下する震災発生から72時間にスポットを当てた震災特番。「生死を分けたポイントはどこにあったのか」をテーマに、今後やってくる巨大地震から命を救うヒントを導き出すべく、当時の映像を検証し、新たな取材を行った。

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BS日テレ『キズナのチカラ』“全国で唯一の高校生ライフセービング部”放送回。日本の高校で唯一、ライフセービング部がある東京都立川市の昭和第一高等学校。出場できるのは社会人や大学生の大会しかない。歴然な力の差がある大人のライフセーバーに挑んでいく高校生たちの姿に密着した。

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TBS『Nスタ』“鹿児島実業男子新体操部”放送回。『Nスタ』特集班で放送。夏のインターハイで新作を披露する鹿児島実業男子新体操部への密着取材。他校とは一線を画する「お笑い新体操」の神髄に迫った。

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WORKS

SCHEDULE OF ONE DAY

8:30

出社

前日から朝までのニュースをチェック

9:30

番組全体打ち合わせ

担当するニュースが決定 番組3時間の中でどの時間帯に放送するかが決まる

10:00

取材先を決める、ナレーション原稿作成開始

同じニュースを担当するチームのメンバーと相談し、取材先を決め、誰が取材に行くかを相談。どういう切り口、目線で取材するのか、意思統一をはかる その後、現場ディレクターと連絡を取り合い、原稿作成

11:30

昼ニュースを見ながら、昼食

基本的に昼食は社内で 昼ニュースをチェック

15:30

ナレーション原稿完成、編集開始

取材してきた映像を見て、原稿を完成させる。番組編集長、デスクのチェックを受け、編集開始

17:00

編集終了

編集マンと共に取材映像を編集。ナレーション、音楽、テロップをつけ、VTRを完成させる

19:00

番組終了

その日の放送を総括する反省会に出席

19:30

翌日に番組で扱うニュースの打ち合わせ

翌日にどんなニュースがあるのか、引き続き扱うニュースは何なのかを打ち合わせ。準備をして帰宅。

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