JOB

那須 元紀
MOTOKI NASU

コーポレート本部 人事労政部

2020年入社。
幼少期に見たチャップリンの映画がきっかけで映像の魅力に引き込まれ、大学では映像表現について学ぶ。
現在は定年退職式チーフ、『手話スタ!』映像制作、情報番組お天気コーナー手話アドバイザーなどの業務を担当。
「人類が想像できることは必ず人類が実現できる」という言葉を胸に刻んで毎日業務に励んでおります。

社員写真

01

入社したきっかけ

元々映像業界を志して就活していましたが、うまくいきませんでした。諦めていたところ大学からTBSスパークルを紹介されたのが出会いのきっかけです。映像業界で働ける最後のチャンスだと思い、選考に臨みました。
選考を重ねていくなかで人事労政部の方や役員の方とお話する機会が増え「多様性を大切にしたい」「常にチャレンジ精神を持っている」など、HPからは見えないものがたくさん見えてきて、より魅力を感じました。
縁あって内定を頂き、これまでの選考で感じたこともあり、この会社なら障がいに関係なく様々なことに挑戦できそうだなと思い、入社を決めました。

コミュニケーションはどうしているか

主に筆談、チャット、ロジャーペンを用いた音声認識文字化アプリの3つです。

社員紹介イメージ

他にも私が入社する前に社内で外部講師を招いて手話教室を開き積極的に手話を覚えてもらい、毎日「おはようございます」「お疲れ様でした」など簡単な挨拶は手話でやり取りをしています。
コミュニケーション方法も初めての聴覚障がい(ろう者)社員だったということもあり、最初は戸惑いがたくさんありました。例えば、音声認識文字アプリではイントネーションが表記されず「します?」と質問形で話しかけたはずが、アプリには「?」が表記されず、約2秒間の静寂が(笑)
その戸惑いをどう解消しようかと周囲に相談し、質問するときには必ず「〜か」「〜かしら」など わかりやすい言葉遣いにしてもらう、それでも不明瞭な場合は筆談でやりとりすることにしました。 お互いがスムーズに意思疎通出来るよう、常に環境改善を心がけています。

社員紹介イメージ 社員紹介イメージ

現在ではブギーボードでの筆談、音声認識文字化アプリ、Googleチャットでコミュニケーションをとっています。

社員紹介イメージ

コロナ禍で在宅勤務の機会も増え、会議や打ち合わせではよりチャットやビデオチャットなど利用する頻度が高くなりました。
そのため私が在宅勤務をしている時でも、主にチャットでスムーズにやり取りすることができています。打ち合わせでも参加者がチャット上でテイクしてくださっているおかげで内容をしっかり把握できています。

02

仕事内容

主な担当業務
・定年退職式チーフ
・『手話スタ!』映像制作
・情報番組お天気コーナー手話アドバイザー など

定年退職式チーフ

定年退職式は毎月の月末に行われます。式の開催に向けて会場セッティングや案内メール、記念品準備などを進めていきます。当日、定年退職される方の笑顔が垣間見えると、良い思い出のひとつとなれたのかなと とてもやりがいを感じます。

手話スタ!

円滑にコミュニケーションをとるために手話レクチャー動画を制作し、人事労政部内で共有していました。更新していくにつれて「これは人事労政部内だけで共有するのはもったいない」「全社員にも見てもらってみんなに手話を覚えてもらえるといいよね」という声があがりました。
社内には「TUNAG」という社員同士がコミュニケーションをはかるSNSアプリがあり、そこで手話レクチャー動画を発信すればより過ごしやすい環境になると思い配信を始めました。タイトルをどうしようか悩んでいたその時、ちょうどテレビで流れていた『Nスタ』の文字が目に入りました。よし、これだ!と閃き「手話スタ!」と名付けました。
季節に合ったネタやその日に関わる単語、仕事に関する単語など4~5つほどの単語を3分程度で紹介しています。

配信後、他部署の社員とも「おはようございます」「よろしくお願いいたします」など簡単な手話でやり取りできる場面が増えてきて、取り組みがいがあります。

これまでの仕事で印象に残っていることは?

以前『グッとラック!』という情報報番組のお天気コーナーで手話表現をチェック、レクチャーしたことです。



気象予報士の根本美緒さんや番組スタッフとの打ち合わせで、気象情報は生活する上でとても大切なツールであり、「情報の平等性」について、誰も取り残されないためにはどうすればいいのかと話し合いました。天気予報では「夕方から雨が降ります」「乾燥しやすいので火の元に注意してください」など天気マークのみでは伝わらないものが多く、その中でより分かりやすく伝わるように手話でも紹介していきたいと話をされていたのがきっかけです。プロデューサーからもゴーサインが出て、手話で軽く天気情報を紹介していくことになりました。
そこで私は生まれた時から日本手話で育ってきたことを強みに、実際の収録に立ち会って手話表現が自然に見えるようにアドバイスしていました。
自分の強みを生かして番組に少しでも貢献できたのはとてもいい経験になりました。

社員紹介イメージ 社員紹介イメージ

03

会社の良いところ

この会社では些細なことでもすぐに相談できる雰囲気があり、とても過ごしやすい環境になっています。
例えば社内の廊下には曲がり角があります。
ドアもあって見通しが悪く、いつも急に人が現れてぶつからないかドキドキしながら曲がっていました。
どうしたらいいだろうと考えていたところ、たまたま面談で上司が「困っていることはないか、小さなことでもいいから言ってみて」と声をかけてくださり、すぐに曲がり角について相談。「カーブミラーを設けてもらえないか」と提案しました。
ちょうど入社した時に 1on1という制度も始まっていて、そのおかげで上司との距離が近くなったこともあり すぐに相談、提案まで持っていくことができました。
その数か月後にはカーブミラーを実際に設けてくださいました。

社員紹介イメージ

04

これからの夢

TBSスパークルは約1300名が働く最大級の制作会社です。
スポーツ、エンタテインメント、ニュースなど様々なコンテンツを取り扱い、総合メディアとして多様性に挑戦、さらなる飛躍を目指しています。
コンテンツ力の充実を図るためにも多様性を大切にしていると働いて感じます。
そのなかで「閃」とある通りに、私自身も障がいを持っていますが一人の人間として多様性のあるコンテンツ作りに貢献していきたいと考えています。
私は長期目標として「マイノリティの人々の声をメディア、他の手段で多くの方に知ってもらうことでお互いがより過ごしやすい世の中にしていきたい」と心の中で掲げています。
日々の業務ではお互いがより過ごしやすくなるために様々なアプローチができるように心がけています。人事労政部では手話スタ!やデータ整理など、小さなことでもゆくゆくは長期目標の達成につながると信じて、コツコツ頑張っていきます!

社員紹介イメージ
番外編

休日はいつも草野球をしています。
野球がない日は家でゲーム、映画をみてゴロゴロしています。

社員紹介イメージ