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「下剋上球児」で新たな試みも
TBSで数々の名作ドラマを演出

AYUKO TSUKAHARA

ドラマ/映画 プロデューサー・ディレクター
エクゼクティブクリエイター職
1997年入社
  • - 近年の主な監督作品 -
  • 2019年 「グランメゾン東京」
  • 2020年 「MIU404」
  • 2021年 「着飾る恋には理由があって」
  • 2021年 「最愛」
  • 2023年 映画「わたしの幸せな結婚」
  • 2023年 「下剋上球児」
  • 2024年 映画「ラストマイル」

AYUKO TSUKAHARA

ドラマ/映画 プロデューサー・ディレクター
エクゼクティブクリエイター職
1997年入社
  • - 近年の主な監督作品 -
  • 2019年 「グランメゾン東京」
  • 2020年 「MIU404」
  • 2021年 「着飾る恋には理由があって」
  • 2021年 「最愛」
  • 2023年 映画「わたしの幸せな結婚」
  • 2023年 「下剋上球児」
  • 2024年 映画「ラストマイル」

PROFILE

AYUKO TSUKAHARA

ドラマ/映画 プロデューサー・ディレクター
エクゼクティブクリエイター職
1997年入社
  • - 近年の主な監督作品 -
  • 2019年 「グランメゾン東京」
  • 2020年 「MIU404」
  • 2021年 「着飾る恋には理由があって」
  • 2021年 「最愛」
  • 2023年 映画「わたしの幸せな結婚」
  • 2023年 「下剋上球児」
  • 2024年 映画「ラストマイル」

きっかけ なんとなく、から天職に

大学は文学部、映画や芝居が好きな普通の大学生でした。就職活動のときも「どうしてもこの職業」というのは、なかったですね。ホームページで脚本家を募集していたのを見て「文学部だし書く仕事もできるかな」と応募したのが、現TBSスパークル。ドラマの制作会社だったので、まずは助監督として配属されました。ロケ地を探したり、セットに関する発注をしたり、監督を助ける仕事と雑務が主な仕事。撮影現場で助監督をしていると、やっぱり監督の仕事が面白そうに見えてきて。助監督は10年やりましたが、その中で自然と「自分も監督に」と思うようになっていきました。
木下プロダクションで助監督10年、ドリマックスでプロデューサーを2年、29歳で初めて『夢で逢いましょう』を監督して今に至ります。初めての自分の企画での監督作品はWOWOW『CO 移植コーディネーター』、初めてのチーフ監督はNHK『ラストマネー -愛の値段-』です。どちらも自分の企画で監督を始めました。なんとなく入った会社でしたが、今は天職だと思っています。

作品の「味わい」を決めていく チーフ監督という仕事

キャラクターの設定やセットを作ったり、ロケ地を決めたりするので、作品の線路を作る感じ。例えば、サスペンスの色味はどうするのかとか、アニメを使ってみようとか。その作品の味わいみたいなものを決めていく仕事ですね。チーフ監督とセカンド・サード監督はちょっと別の職業、別の仕事のように感じます。チーフは台本も作家の先生と一緒に作るので、「どんな話にするか」というところからやらなきゃいけない。結構、「生む感じ」はあります。

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“視聴者と、どう向き合うか” も大切

これまで火曜ドラマ、金曜ドラマ、日曜劇場と、さまざまな枠を担当しました。監督は自分の表現を追求する一方で、視聴者との向き合い方も意識しなければいけません。放送時間帯によって演出のアプローチは変わりますね。

金曜ドラマのときは「おうちに引っ張り込む」ことを考えていました。ターゲットにしたい層もある程度決まっていたので、その人たちが中毒性をもって見てもらえるように、と。日曜劇場は、たくさんの人に見てもらうための枠だと思っていて。家族で見られて、元気がもらえるというか、「明日からまた頑張ろう」と思ってもらえるよう意識しています。この演出だと子どもたちは分かるだろうか、自分の母親世代は分かるだろうか、色んな人の顔を思い浮かべながら作っている感じですね。みんなが楽しめて、心に何かが残る。でも、難しくない。そういう所を狙いました。

撮れない“エモさ”を表現「下剋上球児」での新しい試み

下剋上球児ではアニメチームと組んで、野球シーンに「エモい」映像を入れるのをやってみようと思っています。スポ根マンガやアニメで、実写では撮れない「エモい」部分が描かれているじゃないですか。野球の球も打つ瞬間に、力が入ってるイメージを描くために、少したわんでいるじゃないですか。ほかにも、土ぼこりとか髪の毛の揺らぎとか「エモい」感じのものを撮ろうとすると、スポーツ特番の高画質映像みたいになってしまう。アニメや漫画では描けるのですが、それを実際映像にしようとすると、案外できないんですよ。でも、今回の作品は「色んな味わい」があってもいいかなって思ったので、挑戦しました。
アニメチームと組むというのが初めてなんで、面白いですよ。やり方が全然違うんですよね。違うやり方をしてる方たちと組むのは楽しい。
日本のアニメーションを引っ張っている人たち、世界を見ている人たちの背中を見ながらコラボするのは楽しいです。世界にこれからコンテンツを売っていくっていう意味では、先陣を切っているチームなので、一緒にやって、お互い学べればと思います。

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「やりたいこと」と「見てもらう人」との距離感

テレビをご覧になってる方たちだけではなく、そのTVシリーズから映画に展開したり、NetflixやAmazonなどのサブスクの世界にどういうふうに出していくかとか。そういう視点を念頭に置いた作り方というのは、興味がありますね。
たくさんの人に楽しんでもらえるコンテンツというのを、どのように売っていくかというマネジメントも含めて、作品を考えていきたい。やりたいことじゃなくて、どうすれば自分の作品を見てくれる可能性が広がるのかを含めて、考えていけたらなと思います。
よく「何をおやりになりたいですか」と聞かれますけど、「やりたいこと」と「見てもらう人」がいるっていう距離感を、忘れないように作りたいです。

TBSスパークルだからできる

制作会社なので、TBSだけではなく、他局やOTT(インターネット配信)でも作品作りに携われます。そして、テレビだけでなく、映画やCMも。やりたいことは何でもできるという感じです。
東京五輪の馬術競技のCMに携わったのですが、CMはまた手法が全然違うし、刺激になりましたね。「五輪」という時代を映すような仕事に関われて面白かったですよ。
あと、この業界だと、師弟制度ではないかと思っている方がいるかもしれないですが、そういう感じではない。もし後輩の子に「俺きょう誕生日なので、今日空いているんですけど」と言われたら、あ、奢る感じですね、ウィームッシュって(笑)。ガチガチではないです。

MESSAGE

自分がこの業界に「向いてる」「向いていない」とか、悩みは尽きないと思いますが、はじめて見るとまた違う世界が見えてくると思います。すごくやりたいからこの業界をやるということでなく、「ちょっと興味がある」で入ってきて、それがのちのち天職になるということはかなりあるので、機会に怯えることなく、まずは飛び込むことをおすすめします。

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