PEOPLE

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TBSの朝を変えた
「ラヴィット!」誕生秘話

SHINICHIRO YAMAGUCHI

バラエティ番組 総合演出
エンタテインメント本部 副本部長/執行役員
2005年入社(キャリア採用)
  • 2013年2月~2020年12月 「ジョブチューン」総合演出
  • 2017年4月~2020年12月 「東大王」総合演出
  • 2021年3月~2022年4月 「ラヴィット!」総合演出
  • 2022年12月 特番「ゴールデンラヴィット!」総合演出

SHINICHIRO YAMAGUCHI

バラエティ番組 総合演出
エンタテインメント本部 副本部長/執行役員
2005年入社(キャリア採用)
  • 2013年2月~2020年12月 「ジョブチューン」総合演出
  • 2017年4月~2020年12月 「東大王」総合演出
  • 2021年3月~2022年4月 「ラヴィット!」総合演出
  • 2022年12月 特番「ゴールデンラヴィット!」総合演出

PROFILE

SHINICHIRO YAMAGUCHI

バラエティ番組 総合演出
エンタテインメント本部 副本部長/執行役員
2005年入社(キャリア採用)
  • 2013年2月~2020年12月 「ジョブチューン」総合演出
  • 2017年4月~2020年12月 「東大王」総合演出
  • 2021年3月~2022年4月 「ラヴィット!」総合演出
  • 2022年12月 特番「ゴールデンラヴィット!」総合演出

きっかけ
フリーランスを経てキャリア採用

学生時代にダンスチームを組んで、ライブなどに出演していたんです。当初は音楽関係の仕事がしたくて、レコード会社を受けました。結果は惨敗。音楽がダメなら、テレビはどうだろう。高校時代に学園祭でドッキリカメラのようなVTRをつくったことがあったので。制作工程も楽しかったし、お客さんの「面白かった」という感想も嬉しかった。そんなシンプルな動機で番組制作会社に入りました。
入社するとすぐ、現TBSスパークルに派遣され、アウトドア系のバラエティ番組に参加。サブディレクターを経て26歳でディレクターになりました。28歳でフリーランスになってからは、「サンデージャポン」の演出や、GP(GoldenPrime:ゴールデン・プライム)帯バラエティ番組のチーフディレクターなどを担当しました。GP帯の担当番組が終わるころ、現スパークルの方に「中途採用の募集をしているから受けてみれば」と声をかけてもらって。ちょうど子どもが生まれるころで「会社員に戻ってみようかな」と、33歳のときに中途採用試験を受けて、入社しました。

番組は「作品」ではなく「商品」
バラエティの総合演出とは

総合演出の仕事は、企画の立案、台本・VTRなどの作成やチェック、収録時の指示出し、 そして編集の最終仕上げとなるMA(音入れ)作業。
品質管理というか、番組の演出面すべてに責任を持つ役割です。
「ジョブチューン」は7年半、「東大王」は3年半、「ラヴィット!」は丸1年、 番組の立ち上げから総合演出を務めました。

テレビ番組、特にバラエティ番組の場合は「作品」ではなく「商品」。そう考えています。個人的に「作品」という呼び方には「芸術性が高いから万人に届かなくても仕方ない」みたいなイメージがあって、作り手が満足できれば良いというか。でもバラエティ番組は違います。見る人を楽しませるためにつくるわけで、万人に届かなければいけない。作り手の姿勢として、100人いたら100人が満足してくれる番組、内容が100%伝わる番組を目指すべきだし、そうでありたい。まわりくどい表現をしないとか、テロップに難しい漢字を使わないとか、見る人に選んでもらえるよう、基本がおろそかにならないよう気をつけています。

バラエティ番組の面白さは、何をやってもいいこと。必要なのは企画力で、ゼロから自由に発想していい。そこが一番面白いところでもあり、一番難しいところ。やりがいでもあり、難しさでもあると感じています。たくさん企画を考えて、たくさん企画書を書いて、総合演出を務める番組を、まだまだつくっていきたいですね。

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とにかく面白いものを!
「つまらない」からの逆転劇

強烈に印象に残っているのは「ラヴィット!」の立ち上げです。
「TBSの朝8時を変えて欲しい」という命を受けたのが2020年の10月。番組放送開始の5カ月前。通常帯番組の立ち上げには1年かかると言われるところ、半分以下の期間しかありませんでした。スタート時のスタッフは私とP3人のたった4人。しかし決めなければならない事が膨大にありました。
「テーマ」「コンセプト」「タイトル」「MC」「出演者」「コーナー」「セット」「キャラクター」「テーマソング」「キャッチコピー」「キービジュアル」「スタッフ」などなど。小さな会議室で議論を重ね、番組タイトルが「ラヴィット!~LOVE it~」に決まったのが放送1ヶ月半前。サンボマスターさんのオープニング曲「ヒューマニティ」が完成したのは初回放送3日前!という怒涛の準備期間5カ月を経て、ゴールのないマラソン、朝の帯番組「ラヴィット!」がスタートしました。

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番組開始当初は視聴率も振るわず、ネット界隈では「つまらない!」「朝からうるさい!」「どうせすぐ終わる」等々、散々叩かれました。本当に毎日がしんどい時期でした。
風向きが変わったのはスタートから約4カ月後の夏休み期間。「夏休みで家にいる子どもたちや学生に見てもらえる内容」を意識して、「お出かけ企画」を毎日のように放送したところ、「初めて見たけど面白い!」「朝から笑えて、楽しい!」など、好意的な意見が増え視聴率も徐々に上昇。
その後、評判の良かった「オープニング」を充実させ、ロケ企画も精査。番組スタッフの「とにかく面白いものを作ろう!」という熱意が伝わったのか、徐々に認知度と人気を上げ、番組スタートから1年9カ月後には「ゴールデンラヴィット!」というGP帯3時間の大型特番を放送。
さらに2023年夏には、番組初の音楽イベント「ラヴィット!ロック2023」を代々木第一体育館に1万人を集めて開催するほどの、大きな番組に成長しました。
「ラヴィット!」に関われたことは、私にとって「誇り」です。

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MESSAGE

「こんな人に仲間になって欲しい!」というのを3つ挙げさせていただきます。

①サービス精神旺盛な人
コンテンツ制作の大きな目的の一つが「視聴者の心を動かすこと」。
笑わせたり、感動させたり、気づきを与えたり。
その根底にあるのが「サービス精神」だと思います。
今からでも「相手の立場になって物事を考える」ことを意識し続ければ「サービス精神旺盛な人」になれるのでは。

②インプットが苦にならない人
コンテンツ制作は、いわば「アウトプットの作業」。アンテナを張り、様々な事柄を「インプット」している人は「色々な引き出し」を持っている。
これも普段からの心掛けで出来ると思います。

③「?」を沢山持っている人
コンテンツ制作においては「視聴者にとって何が面白いのか?」
「どうしたら分かりやすく伝えられるか?」などの「?」、
もっと大きなことで言えば「何でこの仕事を自分がやっているのか?」など常に「?」を持って「脳みそに汗がかける人」。
そういう人はコンテンツ制作に向いていると思います。

メッセージイメージ
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